薬の知識ある夫婦に何が メタノール飲ませ殺害容疑

薬の知識ある夫婦に何が メタノール飲ませ殺害容疑(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

同課は当初、自殺の可能性も探ったが、容子さんの携帯電話などを解析した結果、子どもの塾について調べたり、本を予約したりと今後の予定を立てていたことが判明した。第一三共を退職後に就いた仕事も順調だったという。そのため、自らメタノールを摂取する動機がないだけでなく、薬学の知識がある容子さんがメタノールを誤飲する可能性も低いと同課は判断。何者かに摂取させられたとみて捜査を進めていた。

薬物を服用させて殺害する、というタイプの事件は、自白がないと難事件になりがちです。比較的最近で有名なのは和歌山毒入りカレー事件でしょう。

メタノールというのは、それほど希少な薬物ではないと思われるので、その入手状況から犯人性を直ちには特定しにくいのではないかという印象を受けます。

おそらく、記事にもあるような自殺の動機の無さ、本人が自らの意思で、あるいは何らかの過誤でメタノールを服用する可能性の無さ、自宅に第三者が侵入してメタノールを服用させたといった可能性がなく犯人は夫としか考えられないこと、夫には日頃から夫婦仲が悪く殺害の動機があること、といった各種の状況証拠による立証を、捜査当局は企図しているのでしょう。

今後の捜査の行方が注目されます。