「紀州のドン・ファン」男性不審死 注射痕などなし、覚醒剤成分は口から摂取か

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これまでに胃や血液などから多量の覚醒剤の成分が検出されたことがわかっていますが、肝臓からも成分が検出されていて腕などに注射の痕はなかったということです。警察は口から摂取した可能性が高いとみて調べています。また、死因は急性循環不全だったということです。

いわゆる毒殺というタイプの殺人は、体内にその痕跡が残りますから、変死として警察の検死が入る可能性が高い場合、発覚確実という意味で、犯人としては避けるべき手段と言えるでしょう。ただ、被害者本人が利用される形で、それと知らず服用させる状況が作り出せれば、被害者を誤信させることで、一気に死に至らしめられますから、巧妙に立ち回ることで原因を作った者が誰か、特定困難にすることもできます。古来、毒殺という手法が要人暗殺等でよく利用されてきたのも、その辺に理由があるよう気がします。
犯行の動機を持つ者、機会があった者と死亡当時の具体的状況を交錯させつつ、警察の捜査が今後、進展していくことになるでしょう。