安倍元首相を銃撃した容疑者はどれほどの罪に? 過去の要人殺害事件では無期懲役の判例も

安倍元首相を銃撃した容疑者はどれほどの罪に? 過去の要人殺害事件では無期懲役の判例も(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

元検事の落合洋司弁護士はこう言う。

長崎市で2007年4月、市長選で再選を目指し選挙運動中だった伊藤一長前市長が射殺された事件で、長崎地裁暴力団幹部の被告に死刑判決を言い渡しました。控訴審無期懲役となりましたが、今回の事件の場合、社会的影響、計画性を考えると悪質性が高く、死刑判決が出る可能性は十分にあります」

ネット上では、被害者1名の殺人事件で死刑判決はない、という声もありますが、数は多くないものの、被害者1名の殺人事件で死刑判決が出た例はあります。上記の長崎市長殺人事件第1審判決はその1 つです。

人の命自体の価値に軽重はありませんが、元首相、政権党内の最大派閥の長、国内だけでなく国際的にも極めて影響力の大きい人物を、計画的に、白昼、銃撃して殺害した行為は、極めて悪質性が高いものと評価されるでしょう。日本国、日本社会にとって重要な人物を抹殺した刑事責任には重大なものがあり、死刑判決は十分にあり得ると私は考えています。