「鎌倉殿と執権北条氏:義時はいかに朝廷を乗り越えたか」

 

今年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」ですが、私自身、その後の室町、戦国時代については割とよく読んできたものの、鎌倉時代についてはあまり読んでこなかったので、良い機会だと思い、今年は鎌倉時代関係の本をできるだけ読むようにしたいと考えています。

手始めに、大河ドラマ時代考証担当を務めている著者のこの本を、新年最初の読書で読んでみました。

伊豆に流されていた源頼朝が北条氏の庇護を受けるようになった経緯やその後の蜂起、北条氏の中で先代の時まさに代わり義時が実権を握っていった状況などが、内容のレベルを落とさずに、平易に語られていて、教科書的な知識しかなかった自分にとって大いに参考になる内容でした。

うかつにも、三代将軍実朝の後の皇族将軍は、実朝暗殺後に北条氏が傀儡として擁立したものと思っていたのですが、そうではなく、実朝存命時からの計画であったことがわかるなど、今後もどんどん読んで学ばねばと感じています。