紅白歌合戦、「カラフル」をテーマにしたことで問われる「歌合戦」の意義

紅白歌合戦、「カラフル」をテーマにしたことで問われる「歌合戦」の意義(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

そこで一つの疑問が頭をもたげる。合戦をあおるのを良しとしないのであれば、このご時世に男女のアーティストを「紅」と「白」にカテゴライズして「合戦形式」で競う必要性が問われるのではないか。世界を見渡せば、世界3大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭が「男優賞」「女優賞」を廃止し、性的区別のない「主演俳優賞」「助演俳優賞」を新設したことが記憶に新しい。「ジェンダー平等」の意識は世界的に高まっているのだ。

様々な物事は、時代の流れの中で変わるべきは変わる必要があり、男女が分かれて「合戦」するという企画は、もう転換すべき時に来ているように思いますね。そもそも、男、女という分類に当てはまらない人もいるわけで、分けられない以上、合戦しようもない、ということにもなります。男女が、余興とはいえ戦い合うというのも、よく考えるとおかしな話でもあります。

競い合う要素があったほうが、見ていておもしろいという側面はありますから、投票、集計方式を工夫して、個々の歌手、グループに点数を付与して上位から数名を表彰するとか、それ以外に特別賞を設けるなど、男女が合戦するという古い方式以外の、時代に合った企画を樹立する必要があるように思います。

私個人としては、年末に様々な歌手、グループを網羅的に見られる紅白は、今後も見たいと思っており、企画の工夫を期待したいものです。