不動産投資の本は、勉強、頭の体操のために、目につき興味を感じたものを読むようにしているのですが、これもたまたまインターネットで目にして、興味を感じて読んでみました。
著者は、自己資金300万円からスタートし、2000万円弱程度の築古アパートからスタートして、融資を引きながら徐々に棟数を増やすことを勧めます。利回りについては、表面で13パーセント程度、実質で8パーセント程度の物件を狙えと勧めています。
ただ、読んでいて、そういった好条件の物件は築古とはいえなかなかないのではないか、築古だけに修繕等の経費もかかりがちではないか、スルガショック後の現状でなかなか融資も引き低いのではないか等々、様々な疑問が生じたのも事実で、率直、素朴に、なかなかそんなにうまくは進まないのではないか、と感じるものがありました。
ただ、こういったポリシーで無理をせず手堅く進めていくというのも1つの手法ではあり、こういった投資を考える上で参考になるものは確かにありました。
平易な文章で、初心者にもわかりやすい叙述に徹していますから、入門書としてもお勧めでしょう。