競技画像の性的悪用は後絶たず、潮田さん「被害なくして」畠山さん「ショック大きかった」

競技画像の性的悪用は後絶たず、潮田さん「被害なくして」畠山さん「ショック大きかった」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

女性アスリートの競技画像をアダルトサイトに転載したとして、京都府の男(37)が先月、著作権法違反容疑で警視庁に逮捕され、東京簡裁から罰金60万円の略式命令を受けた。性的目的での撮影や画像悪用などの被害は後を絶たず、対策強化を求める声が高まっている。

 日本では、肖像権の侵害について刑事罰がなく、この点は、私がヤフー株式会社法務部に勤務していた頃(2000年から2007年)から、芸能人の権利保護を訴える団体は刑事罰導入を強く提唱していたものでしたが、されずに現在に至っています。

そのため、刑事責任を問おうとすると、著作権者が存在する画像等を無断転載した著作権法違反とか、首から上を有名人の女性、首から下を別人のヌードで合成したアイコラを作成した点を名誉毀損で問うなどの苦肉の策で、捜査機関が動いてきた経緯がありますが、それにも限界があります。

民事責任の追及のみでは、損害の回復や抑止効果で限界があり、権利者、被害者としては刑事処罰を望みたいところですが、現行法制では上記の通りなので、要件を厳格にした上での肖像権侵害についての刑事処罰の導入も、そろそろ真剣に検討すべきなのかもしれません。