出張途中の航空機内で読み始め、面白くて、到着後、電車内や宿泊したホテルでも読んで、1日で読了しました。
著者の本は、結構、読んでいて、その背景にあるエピソードが様々に紹介されていて、実に興味深いものがありました。著者が、取材対象に踏み込んで、かつ、引きずられずに執筆してきた経緯も理解できました。
この本は、著者の言論人としての半生記のような側面もあり、山口組関係での著作が目立つものの、それ以外の分野での著作も多いことを改めて認識しました。若い頃からベストセラーを連発し、小説にまで手を広げていて、しゃべる姿はもっさりしていて華がありませんが(笑)、要するに才能があるのでしょう。真実をえぐる、迫るその手法が、山口組には煙たく、緊張関係が続き襲撃にも発展したという印象を受けました。
本書で紹介される様々な関係者の多くが既に物故し、著者にとっても、本書はこれまでの総括のような意味合いもあるのだろうと推測します。