山口組直系組長、神戸に次々拠点 「参勤交代」で監視?

http://www.asahi.com/national/update/0104/OSK201001030107.html
http://www.asahi.com/national/update/0104/OSK201001030107_01.html

確認された拠点が最も多い神戸市北区は、7カ所がマンション、2カ所が戸建てで、いずれも閑静な住宅街にある。戸建ての一つには監視カメラが備え付けてあったが、暴力団の関連施設であることをうかがわせる代紋や組員らしき人物の出入りはない。
中央区や灘区でも、金属製の門や高さ約2メートルの塀で囲まれた戸建てが複数あったが、周辺住民が暴力団の関連施設と認識している物件はほとんどなかった。ある組長と同じマンションに住む捜査関係者は「住民は組長がいることを知らないと思う。組長側もトラブルを起こさぬよう気を付けているようだ」と話す。

事務所としてではなく、神戸で生活するための拠点として設置されているようで、それだけに、目立たないようにはしているのではないかと推測されますが、山口組の、それも「直参」と呼ばれるような直系組長は、かつて、宅見組の組長が、白昼、神戸のホテルのロビーで射殺されたように、いつ、どこで襲われたり、それに対し、中野組の組長が襲撃された際のように、ボディーガードが逆襲して襲ってきた相手を射殺するようなことが起きるかわからず、近くに住んでいたりすると、巻き添えの危険(宅見組長射殺事件の際にも近くにいた一般人が巻き添えで犠牲になっています)というものが常にあることになるでしょう。住民としては安閑としていられない事態ではないかと思います。
昔、あるところで、検察庁以外の場所へ出向いて、山口組の直系組長を取り調べたことがありますが、その後、別の事件で組長の警護役を取り調べた際、その警護役が、あの時、目立たないようにしながらずっと検事さんの様子を見ていたんですよ、と言われたことがありました。彼らはそういった緊張感の中で生きていて、危険というものが、いつ、顕在化するかわからないものです。
山口組本部の近くに、1棟、組や警察による警備もしやすい建物を用意し、そこを直系組長の寮のようにして使用する、という方法も、迷惑を最小限度に押さえる方法としてはあるかもしれません。