市民75人が黒川氏を刑事告発「立件しないのは素朴な疑問」「主権者の神経を逆なで」

市民75人が黒川氏を刑事告発「立件しないのは素朴な疑問」「主権者の神経を逆なで」(弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース

告発状によると、黒川前検事長は、緊急事態宣言で外出自粛中だった5月1日と13日など、少なくとも4回にわたって、産経新聞記者2人、朝日新聞社員1人とマージャンをおこなって、現金をかけた疑いがある。

報道によると、少なくとも、黒川氏や朝日新聞の社員は、賭け麻雀をやっていたことを認めているとのことで、捜査を普通に行えば、単純賭博の犯罪事実は認定できるでしょう。

 問題は「常習性」ですが、刑事実務では、同種前科により情修正を認定していて、参加者は、黒川氏も含め、賭博の前科はおそらくないはずですから、通常の実務処理としては、賭博罪を認定した上で処分を検討するということになろうかと思います。

賭け金のレートから見て、ごく普通の一般人であれば起訴猶予事案ですが、法秩序を維持するという重責を担う検事長や、社会の木鐸となるべき大新聞社の記者や社員が、緊急事態宣言中、国民が必死に感染防止に努めている最中に、おもしろおかしく違法賭博に興じていたという、事案の悪質性に照らして、罰金刑というのはあり得る処分かもしれません。

多数の告発も出て、東京地検としても捜査せずに放置するわけにもいきませんから、今後の捜査や処分が注目されます。