座間9遺体 警察が危惧する白石容疑者「嘱託殺人」の主張

https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171107/Gendai_425198.html
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171107/Gendai_425198.html?_p=2

元検事の落合洋司弁護士はこう言う。
「取り調べで殺害を認めても、容疑者としては死刑になるかどうかの瀬戸際ですからね。公判開始とともに嘱託殺人などを主張する可能性はあります。そうなると裁判はかなり複雑になり、長期化も予想されます。

こうした決定打がないかぎり、警察は自白を含めた状況証拠をひとつずつ積み上げていくことになります」(落合洋司氏)

先日、日刊現代に聞かれて答えたことが記事になっていました。
警察当局は、今後、嘱託殺人という争点が出てくることを十分念頭に起きつつ、そうではない、意に反した殺人ということを、マスコミにも情報を流し世論を誘導しながら(報道から見る推測ですが)証拠固めしつつあるようです。
ただ、記事でもコメントしましたが、密室でのことであり、元々、死にたいという考えを持つ人を誘い込んで、という流れにはありますから、今後、そこが問題になった場合、あながち荒唐無稽な虚偽弁解とも決め付けられないものはあるでしょう。捜査段階で、嘱託殺人ではない、という自白が取れていても、その自白に反するような裏付け証拠が出てくれば(例えば被害者の自殺意思が強固であったことが本人記載のものから強く窺われるとか)、信用性が崩れてくることもあり得ます。
裁判員裁判になる中で、裁判員も難しい判断を迫られることになりそうです。