新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内

新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内

新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内

近く、アウシュヴィッツへ行ってくる予定のため(忙しいので弾丸的な旅になりますが)、これを読んでみました。現地で日本語ガイドを務める著者の、体験や見聞も丁寧に書き込まれていて、単なる「博物館ガイド」にとどまらない、深みのある内容になっているのが印象的でした。ホロコーストの恐ろしさや時には悪魔と化す人間の業のようなもの、戦後のドイツやポーランドが、自らの内にある差別意識や偏見とも闘いながら、このような悲劇を二度と起こすまいと、懸命に取り組んできた様子には、学ぶべきものが多くあるように感じました。
現地へ行き、悲劇の舞台を自分の目でしっかりと見て、自分を見つめ直すとともに、未来へと向かうにあたってのしっかりとした視点を持てるようにしたいと考えています。