<黒子のバスケ脅迫>売るべきか売らざるべきか…書店困惑

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131216-00000034-mai-soci

容疑者の逮捕を受け、店頭から「黒子のバスケ」の単行本を撤去するよう脅迫を受けた書店などからは安堵(あんど)する声が上がった。事件では撤去の判断に悩んだ姿も浮かんだ。

かつてのグリコ・森永事件でも問題になりましたが、こうした犯罪では、「大衆」が人質に取られたようなもので、商品を販売し続けることは不特定多数の人々を危険にさらしかねず、さりとて犯人の要求に屈し商品を撤去すれば思う壺にはまり販売できなくなることで被害者側に大きな損失を生じさせることになります。大きなジレンマの中で対応が分かれたのは無理からぬところでしょう。
こうした「劇場型」の犯罪は、自己顕示欲が強い人はかなり多いだけに、また、インターネットを手軽に利用することでますます劇場化を推し進めることができるだけに、起きがちであり、今後も手を変え品を変え、という状態で起きるでしょう。爆弾を仕掛けたり、といったテロも脅威ですが、こうした、じわじわと搦め手から攻めてくるような手法も、脅威としては小さくありません。いかに対処すべきか、いかに早期に犯人を検挙するかが、今後も大きな課題であり続けるでしょう。