5千万円「触れず」は虚偽 猪瀬氏、別の貸金庫に移動か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131216-00000022-asahi-soci

東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った問題で、猪瀬氏側が現金を保管していた貸金庫を今年5月に解約していたことがわかった。「保管した現金には手を触れずに返した」とする説明と異なっている。

頭が良い人、よく回転する人は、自分の行為を正当化、弁明しようとすればするほど多弁になります。多弁、が真実を語っていれば良いのですが、真実を隠すための嘘であれば、嘘というものはどうしても客観的に認められる事実と矛盾しがちですから、しゃべればしゃべるほど矛盾を露呈しがちで、そこが、嘘を崩そうとする側からすると(捜査機関もその1つですが)、突き崩しやすくなるわけです。インテリが調べやすく割り易い、と言われるのは、そういったあたりに原因があるでしょう。
逆に、なかなかしぶといのは、頭が良くなくても、口数少なく、ボロをなかなか出さない人です。口数が少ないからこそ矛盾も露呈しにくく、こういう人は取調べる際には実に厄介なものです。
猪瀬知事は、どちらかというと、前者のタイプのようですが(あくまで「タイプ」について言っているのであって、弁明の真偽を私は知りません)、言っていることの真偽はともかく、しゃべる前によく事実関係を確認し準備してしゃべるべきだったのは明らかでしょう。