ベトナムの英雄 ザップ将軍死去 仏米との戦争指揮

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131004/asi13100423230001-n1.htm

ザップ将軍は建国の父、故ホー・チ・ミン主席の側近としてベトナム人民軍を創設。1954年5月、旧宗主国フランスとの戦いで最高司令官として北部の要塞ディエンビエンフー人海戦術で陥落させた。

南ベトナム政府軍と米軍を相手にしてのベトナム戦争でも国防相として指揮を執り、75年4月のサイゴン(現ホーチミン)陥落により勝利をもたらし、戦略家としての名声を不動にした。

天才的な戦略家、戦術家というものは、なかなかいないものですが、ボー・グエン・ザップ将軍は、正にそのような存在で、「赤いナポレオン」と称されたのも十分な理由があることでしょう。ベトナムという小国にありながら、フランス、アメリカ、中国といった強国を相手に、撃破したり互角に戦ったりと、軍事力の劣勢を巧みな戦略、戦術により補い勝利を導いてきていて、世界軍事史に残る傑出した人物と言っても過言ではないと思います。戦うことは極力避けるべきですが、どうしても戦うことになった場合は、ザップ将軍のような傑出した指揮官に指揮されたい、ということを率直に感じます。また、こうした人物を国の中で育み要所に就けておくことも、国の存亡に関わるような事態への備えとして必要、重要なことと感じます。御冥福をお祈りします。