60年前に去った残留元日本兵の夫、愛を守り続けるベトナム人の妻

http://www.afpbb.com/articles/-/3119322?pid=0
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日本の天皇、皇后両陛下は28日、ベトナムを訪問する。かつての敵対国は1973年の国交樹立以来良好な関係を築いており、歴代天皇として初めてとなる今回の訪問は両国にとって歴史的に重要な意味を持つ。両陛下は、スアンさんら残留元日本兵の家族たちとも面会する予定となっている。

第2次大戦での日本の敗戦後、約700人の日本兵が現地にとどまり、その大半がフランスからの独立を目指して戦っていたベトナムの革命家リーダー、ホー・チ・ミン(Ho Chi Minh)に加勢した。1954年にフランスが敗戦すると、シミズは日本政府が最初に出した帰国命令の対象となったが、ベトナム人の妻やその間に生まれた子どもたちを連れて帰ることは認められなかった。

アンさんは、夫が「とても素敵な男性」だったことを忘れていない。「彼が私のためにと残していった軍服で枕を作り、それを(ベトナム)国旗で覆った。星になった夫を想像した」。軍服の赤と金の飾りを指しながら、スアンさんはほほ笑んでそう語り「そうすれば、眠っている間ずっと彼が一緒にいてくれるから」と語った。

3年くらい前にホーチミンへ行く機会があったのですが、戦争博物館へ行くと、日本人民がベトナム人民を支援してくれたことを感謝する展示が目立つところにあったことが今でも記憶に蘇ります。ベトコンの基地であったところに見学に行った際に、ベトネム人民軍経営の射撃場があって、AK47などが試射できるようになっていたことも思い出されます。
かつては仏領インドシナと呼ばれ、南部仏印の日本軍侵攻が米国の態度を硬化させ、石油禁輸、ハルノート、そして日米開戦へと進んでいったこと、その後の戦乱の影に、こうした人々がいたことを気にかけて、日本国民に代わって面会しその労を労ってくださる天皇皇后両陛下には深い感謝の念を禁じ得ません。
戦争のない平和な世の中を作るべく、両国が共に協力してさらに発展すべく、天皇皇后両陛下のご訪問が、日本とベトナムの友好関係をさらに増進させることを願います。