<無罪>死亡事故起こした男性 視野狭まる難病知らず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120709-00000107-mai-soci

男性は視野が狭くなる難病「網膜色素変性症」であることを知らずに運転しており、「事故は病気が原因」として無罪を主張していた。今井裁判官は「網膜色素変性症により、被害者を見つけることができなかった疑いがある」と判断した。

この記事で思い出したのが、昭和10年に起きた永田鉄山陸軍軍務局長斬殺事件の際に、永田局長のすぐそばで説明をしていた軍人に、視野狭窄の症状があって、永田局長に近づく暗殺者に気付くのが遅れたことを、その人が、その後ずっと悔いていた、という話で、以前、何かの本で読んだ記憶があります。筒を通じて物を見ているような状態であった、ということで、視野狭窄というものは、なかなか難しい症状である、ということが、永田局長斬殺という衝撃的な事件とともに印象に残っています。
上記の事件で、起訴前に、そういった被告人の症状について、どこまで捜査で解明されていたのかわかりませんが、その点について、十分、慎重に捜査が行われていたとは思いにくく、今後の反省材料にされる必要があるでしょう。