邦人女性に死刑判決=覚せい剤持ち込み―マレーシア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111025-00000048-jij-int

被告側は公判で、日本にいる友人のために金を借りにドバイに行き、そこでイラン人の知人から荷物を預かったが、覚せい剤が入っていたことは知らなかったと主張。

被告が同月に拘束されるまでの約2カ月間に計6回、ドバイからクアラルンプールを訪れており、何度も往復する理由が不可解などと指摘。日本の友人とされる人物も公判で証言しておらず、「被告の発言は虚偽で、不合理」と断じた。

日本でも、こういった運び屋(そのつもりがあったかどうかはともかく)については、上記のような弁解が出ることが多く、公判で、問題となっている行為までの不審な行動が問題になることが多いですね。
過去にオーストラリアで起きた、日本人が有罪となった同種事件では、刑事手続に関与した通訳にかなり問題があったと指摘されていて、それが誤判につながったのではないかと言われています。その地で外国人がこういった犯罪を犯したのではないかという嫌疑が生じると、そのような面でも問題が生じて、不利になる恐れがあるのが怖いところです。
薬物密売組織は、こういった運び屋を常に探しているもので、運ぶものが何かを告げないまま、報酬で釣ったり、人間関係を作り巧みに利用して、運搬を頼んでくる、ということが起きがちです。これだけ物流が発達して便利になっている中、わざわざ他人に運んでほしいと頼むようなものは、良くないもの、法律で禁止されているものである可能性が極めて高いと思うべきでしょう。日本でも、薬物の量が多ければ、運び屋といえどもかなり長期の刑になっている上、特に東南アジアでは、死刑判決が宣告される例も既に複数出ていますから、安易な行動により人生を誤らないように、十分な注意が必要でしょう。