供述場所からバッグや財布発見 別府秘湯殺人事件

http://www.asahi.com/national/update/0913/SEB201109130004.html

容疑者は死体遺棄容疑を認め、被害者の所持品を捨てたと供述。県警は12日、容疑者を立ち会わせて捜索し、供述通りの場所からブランド品のバッグや財布を発見した。事件当時、現場からは被害者のバッグや財布、携帯電話や車のかぎなど貴重品が無くなっていた。

冤罪事件などが問題になる中、客観証拠、物証重視ということが強調されるあまり、自白の重要性が軽視されがちな傾向がありますが、上記のような事件では、被疑者が自白しない限り、被害者の所持品投棄場所は永遠にわからないでしょう。これが、被害者の遺体であったのが、有名な誘拐事件の吉展ちゃん事件で、自白がなければ、遺体の隠匿場所(寺にある墓の中)は永遠にわからず、遺族の下に遺体が戻ることも、事件が全面的に解決されることもありませんでした。
取調べについて、私自身も過去に教育を受け、また、自分自身もいろいろと学ぶ際に、犯人しか知り得ない、決定的な供述を引き出すような取調べができるようにならなければならず、そのために、日夜、自分自身を鍛えなければならないと思っていたものでしたが、そういった意味での取調べの重要性は、取調べに関する制度が変わっても、低下することはないでしょう。そういったことを、上記の記事を読み、昔のことも思い出しながら考えていました。