小1水死、市は以前からプール監視員不足を認識

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110805-OYT1T00493.htm

市職員はプールの開放期間中、1日1度巡回していたが、監視員の人数確認などの点検項目は定めていなかった。市が同社に作成させていた日報には、気温や水質を記す項目はあるが、監視員の人数や配置状況については記載する欄がなかった。市職員は巡回時に日報を確認していたが、そもそも記載がなく、監視員の人数は全くチェックできていなかったことになる。

プール運営がいい加減であきれてしまいますが、こういう、いい加減なプールで子供を泳がせる危険性ということを、保護者が事前に認識しておく必要性も高いでしょう。法的責任(民事、刑事)については、亡くなった児童の死因や、監視員がきちんと監視していることにより死亡という重大な結果が避けられたかどうかが問題になるでしょう。溺れても、通常、即死ということはないはずで、監視員による迅速な救命措置により一命をとりとめた可能性はありそうです。
この記事を読んでいて思ったのですが、プールのそばでの監視、ということが最も良いとしても、プールの上方にカメラをいくつか設置し、継続してモニタリングして、別の場所で人が画面を見ながら監視する、という方法も、検討してみる価値はあるのではないかと思います。それだけ、ということでは不安が残りますが、プールサイドでの人による監視とうまく併用することで、誰も、何も見ていないという状態は避けられ、こういった悲しい事故回避に役立つのではないかという気がします。
ITの活用というのは、小難しい、手の届かないものではなく、身近なところで手っ取り早く活用できるところがあるのではないか、ということを感じました。