<NHK会長>「不祥事あれば情報を」全職員に呼びかけ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140406-00000029-mai-soci

情報提供の対象は、まだ発覚していない不祥事の情報▽不祥事が相次いだ原因▽再発防止策などについて

匿名での情報提供も可能。

ある職員は「会長がコンプライアンス(法令順守)の姿勢を見せて点数稼ぎをしようとしている」と冷ややかにみている。別の中堅職員は「密告を可能にして、体制維持を図っているのではないか」と批判する。

内部で隠れた不祥事等があれば通報できる体制を整備しておくことは重要なことだと思いますし、匿名通報でもきちんと保護されるようにしておく必要もあると思います。ただ、コンプライアンス体制を確立する上で、それはいくつかある手段の1つであり、そこを過度に強調すると、相互に監視し合う監視社会(旧東ドイツのような)のようなことになりかねないでしょう。
理事に日付をブランクにした辞表を提出させる、といった強権的な手法で臨み、批判されても開き直っているような会長が、こういったことを実施しても、職員が信頼して制度を利用する、ということは難しいのではないかと危惧されるものがあります。結局、トップに立つ人の資質、能力の欠如に起因する致命的なガバナンスの欠如こそが、現在のNHKが抱える最大の問題でしょう。