英女性殺害公判:「3分以上圧迫」と司法解剖の医師が証言

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110706k0000m040096000c.html

リンゼイさんの遺体を司法解剖した医師が出廷し「15キロ以上の力で、最低でも3分以上圧迫されて窒息死した」と証言した。
医師は「首の軟骨が2カ所骨折しており、首の筋肉内まで出血していた」などと検察側冒頭陳述に沿う内容の証言を行った。

殺意の認定、というのは、状況証拠による認定の際に、よく題材にされるものですが、従来の刑事裁判における事実認定の在り方では、上記のような相当強い力で、継続して頚部を締めつけるという行為自体から、殺意(確定的殺意)を認定する、ということになりやすいでしょうね。
誤りのない事実認定を行うためには、まず、客観的状況から何がどこまで認定できるかを考えるべきでしょう。ただ、それだけで決めつけるものも考えもので、被疑者、被告人の供述にも耳を傾ける必要はあります。この事件の裁判員は、殺意の点について、どのような判断をするでしょうか。