別の車にも覚醒剤水溶液 2台で計72億円相当に

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110608/crm11060801090000-n1.htm

アラブ首長国連邦(UAE)から横浜港に輸入された中古車のガソリンタンクから覚醒剤水溶液が見つかった事件で、神奈川県警は7日、同じ業者が輸入した別の中古車のタンクからも末端価格で32億円相当の覚醒剤水溶液約70リットルが見つかったと発表した。

県警によると、水溶液から覚醒剤の結晶を抽出するには特殊な設備や知識が必要で、背後に大掛かりな密輸組織があるとみて捜査している。

覚せい剤原料の密輸事案は、かなり前に、検察庁にいた当時、見たことがありましたが、事案としてはそれほどあるものではなく、覚せい剤そのものを密輸したほうが手っ取り早い、というのが、従来のその世界の関係者の感覚ではなかったかと思います。密輸に対する取り締まりが厳しく、上記の記事にあるような方法で、一挙に大量の密輸を図ったということになりそうですが、今後は、こういった方法による密輸に対しても取締りが厳しくなることは必至でしょう。追う者と追われる者のいたちごっこが、今後もさらに続きそうです。