ライブドア事件:堀江元社長の実刑確定へ 最高裁上告棄却

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090330#1238403817

最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は25日付で、被告側の上告を棄却する決定を出した。懲役2年6月の実刑とした1、2審判決が確定する。

証拠関係を見ていないので、有罪認定の当否はよくわかりませんが、量刑、ということについては、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090330#1238403817

で、

ライブドア事件村上ファンド事件、さらに、この丸八証券事件と、1審レベルでは実刑判決に処せられる被告人が次々と出ましたが、村上ファンド事件、丸八証券事件では、控訴審で執行猶予が付き、事件にはそれぞれ顔があり情状面も異なり単純に同列には論じられないとは言え、ライブドア事件における堀江、宮内両被告人に対する実刑という判断(後者は既に確定して服役中)が、やや量刑の重さの点で突出しているのではないか、と見る向きもあるかもしれません。

とコメントした、「見る向き」の中に、今の私は入っている状態ですね。やや、ではなく、かなり突出しているという印象を強く受けています。世間を騒がせ、事件としてはもっと規模が大きく悪質とされながら、立件、起訴されなかったものとの均衡、という点でも大きな問題が残ったと言えるでしょう。
1つの時代の流れの中で、検察庁が強く出て裁判所もそれに一旦は強気で乗った、しかし、その後、一種の揺り戻しがきて実刑に処せられた人々が重すぎたとして是正され執行猶予が付される中で、その狭間に落ちてしまった人々がいたのではないか、司法の姿として、果たして公平、公正なものであったのか、ということは大きな疑問として残るのではないかと思います。