川崎ストーカー殺人で警察「不十分・不適切な対応」認め謝罪する検証結果公表…3度の“つきまとい”幹部に報告せず

川崎ストーカー殺人で警察「不十分・不適切な対応」認め謝罪する検証結果公表…3度の“つきまとい”幹部に報告せず(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) - Yahoo!ニュース

また2024年12月22日、岡﨑さんが行方不明になり暮らしていた祖母の家の窓ガラスが割れた際、訪れた臨港署の捜査員は目視による確認しか行わず、写真撮影や指紋の採取は行わなかったうえ、「内側から外側に割れている可能性がある」「自分でいなくなった可能性がある」などと説明していました。

こうした対応について県警は「捜査の基本が徹底されていなかったと認められ、その後の捜査が遅滞する一因となった点を重く捉える必要がある」としています。

一方、構造的な問題としてストーカー事件などを扱う県警本部生活安全部の人身安全対策課と殺人事件などを扱う刑事部捜査一課との連携不足も問題としてあげられています。

私も、1989年の検事任官以来、当初は検事、その後は弁護士として様々な形で警察と接触してきていますが、感じるのは、やる気、能力がある警察官と、そうではない警察官の落差がかなり大きく、当たり外れがかなりあるということです。外れの警察官ほど、言い訳したり失態を隠蔽することに長けています。必要な能力には欠けていても、そういう能力は向上するのでしょう。

現場の警察官は、仕事が増えることを非常に嫌がる傾向があり、今回の神奈川県警の不祥事を見ていても、そういう面倒なことをしたがらない典型的な警察という印象を受けます。

人命の喪失という取り返しがつかない事態を発生させており、再発防止策の策定、実行は急務でしょう。