常識を越えた自衛隊10万人“全軍”動員

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110317/plc11031700140000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110317/plc11031700140000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110317/plc11031700140000-n3.htm

防衛大学の生みの親、吉田茂元首相は1957年2月、第1回卒業式で次のような訓示をした。
「在職中、国民から感謝されることなく自衛隊を終わるかもしれない。非難とか誹謗(ひぼう)ばかりの一生かもしれない。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときなのだ。言葉をかえれば、君たちが『日陰者』であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい」
今、そのときが来た。

下のエントリーでもコメントしましたが、これだけの未曾有の大震災ですから、自衛隊全軍の半分近くを一気に投入するという判断は、津波で生存者も孤立、点在しているといった状況の下では、適切、妥当なものであったと思います。一時的に、軍事的有事への対処能力が低下することは避けられませんが、大震災で世界中の同情が日本に集まる中、軍事的有事が生じる可能性もそれだけ低下しているということは言えるでしょう。
上記の記事にある、吉田元首相の言葉には噛みしめるべきものがありますが、営々と築き上げられてきた自衛隊の組織、装備、人といったものすべてが、この未曾有の大災害に対し、思い切って投入され国民のため大きく役立てる時が遂に来た、ということを強く感じます。