「最後の独立記念日、寂しい」離任控えたルース米大使、日本に謝意

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130705/plc13070508240006-n1.htm

約2300人の出席者を前にあいさつしたルース氏は2011年の東日本大震災後の米軍による救援活動「トモダチ作戦」に触れ、「日米同盟がこれほど強固だったことは過去にない」と強調した。昨年、広島の平和記念式典、長崎の平和祈念式典に出席したことで「日本や日本人への理解を深めることができた」とも振り返った。

これまでの米国駐日大使は、副大統領等の経験のある大物政治家であったり、ネームバリューのある人物が多かった中で、ルース大使は、就任時には(失礼ながら)そういった大物ではなく、私自身、こうした大使を派遣するのは日本軽視の現れではないか、といった印象を持ったものでした。しかし、実際にその仕事ぶりを見ると、上記の記事にあるような東日本大震災当時やその後の被災地への行き届いた対応など、実務能力のかなり高い、しっかりした大使であったことが明らかで、こうした大使が、日米関係や日本自体が困難に直面している時にその地位にあったことは、日本にとって幸運であったと言えるでしょう。
かつてのグルー大使を思い起こしつつ、離任後に米国に帰国した後も、ルース大使が、オバマ大統領や民主党関係者の近くにあって、良好な日米関係の維持、発展のために働いてくれることを、1人の日本人として願わずにはいられません。