証拠改ざん:大阪地検検事正と前次席を減給処分に 退職へ

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101019k0000m040038000c.html

大阪地検特捜部の元主任検事による証拠改ざんを前特捜部長らが隠ぺいしたとされる事件で、1月末の改ざん疑惑発覚直後に前特捜部長らから報告を受けていた上司の小林敬検事正と玉井英章次席検事(当時、現大阪高検次席検事)に対し、法務省監督責任を問う形で減給の懲戒処分とする方針を固めた。2人は既に辞意を固めているとされ、処分に併せて退職する見通し。

玉井次席検事は、私が徳島地検に勤務していた当時、3席検事で、3年間、同地検にともに在籍し、事件処理について相談に乗ってもらったり、夜、部屋へお邪魔してビールを飲ませてもらったりしたものでした。まだ半人前だった私が、徳島地検に赴任するときよりも何とか多少はマシになって異動できたのも、玉井3席検事から教えを受けることができたことにもよると言っても過言ではありません。小林検事正は、私が同地検在籍当時に参加した、法務総合研究所主催の検事一般研修当時、教官で、懇切丁寧に指導を受けた印象が残っています。
そういったことによる私情は排除して、今の私はいろいろと発言していますが、こういったニュースに接すると、特に玉井次席検事については、よく存じ上げているだけに、このような寂しい退職を迎えざるを得なくなったことについて、情の部分をどうしても抑えきることができず、複雑な気持ちにならざるを得ません。
本来、ここまで勤め上げた方の退職では、ねぎらいの中、温かく送り出されるはずですが、おそらく、今のような状況だけに、寂しい退職にならざるを得ないでしょう。厳しく批判はしつつも、特に玉井次席検事には、長い間お疲れ様でしたと、一言、この場を借りて声をかけることを許していただきたいと思います。