犯人隠避、元特捜部長らの控訴を棄却…大阪高裁

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130925-OYT1T00819.htm?from=navr

中谷雄二郎裁判長は「特捜部の威信をかけた事件への影響を避け、組織を守りたいという意識で事件を隠蔽した。検察官の権限を逸脱した職務犯罪だ」と断罪した。

証拠は見ていないものの、推測される証拠構造等から、有罪は動かないだろうと考えていましたから、やはりな、という印象ですが、元副部長は、私と同期で検事に任官した人で、私は東のほう、元副部長は西のほうで勤務していた関係で任官後に会う機会は全然なかったものの、ともに、大きな希望、期待を胸に任官したのに、なぜ、このようなことになってしまったのだろうかという、残念な気持ちをいまだに拭えません。この気持ちは、おそらく、今後も、私はずっと持ち続けるでしょう。
同期任官した検事の中には、ゼネコン汚職の際に、取調べ対象者に暴行を加えて懲戒免職となり有罪判決も受けた人もいて、その人とは、新任検事当時に割と話す機会があり、その後も、会う機会があったので(事件後はまったく音信不通ですが)、なぜ、あんなことになってしまったのか、今はどうしているのだろうか、と、やはり、思い出すと気が重いものがあります。
大阪地検の一連の事件当時、大阪高検や地検の次席検事であった玉井氏は、私が新任明け検事として平成2年から3年間、徳島地検にいた当時の3席検事で、懲戒処分を受け引責辞職後、間もなく急逝していて、また会って話したかったな、と、時々、寂しく思い出すことがあります。
iPhone5sの行列に並んだ後、入手してにっこり笑ってはいましたが、ああして笑えることはほとんどなく、考えれば気が重いことばかり、というのが現状ですね。徐々に、こちらの世界からあちらの世界へと引き寄せられているような気もします。