2011年新聞・テレビ消滅

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

今日は午前中から福岡へ出張していて、行き帰りの移動中に最初から最後まで読みました。昨年、出版された後、読まねばと思いつつ読めずにいたので、うまく読み通せて良かったと思っているところです。
この種の話題は、最近、雑誌等でもよく取り上げられていますが、著者は、元々が新聞記者で、その後、インターネットの世界にも身を置くなど、古い世界と新たに到来しつつある世界の双方を良く知るだけに、物事の本質をよくえぐり出していて、内容に納得できるものがありました。
本の中では、

コンテンツ(記事等そのもの)
コンテナ(コンテンツを運ぶもの)
コンベヤ(コンテナを配達するシステム)

という表現が繰り返し使われつつ説明されていますが、コンテナ、コンベヤを握るものが覇権を握るという状況の下、メディアの世界では、この3つの分野のどこに身を置くか、身の振り方ということを考えなければならない人や組織は多いのではないか、という印象を強く受けるものがありました。