携帯アクセス「自動制限」開始 mixiはギリギリセーフ

http://www.j-cast.com/2009/01/31034612.html

アクセス制限の対象となるのは、アダルトサイトや出会い系サイトなどの他に、掲示板に書き込みができる「コミュニケーション」と呼ばれるカテゴリーのサイト。「コミュニケーション」のカテゴリーには、大手SNSモバゲータウン」や「魔法のiらんど」などが含まれるが、これら2サイトは、業界団体のモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)がすでに「健全サイト」として認定しており、フィルタリング適用後も引き続きアクセス可能だ。

逆に言えば、認定を受けておらず「コミュニケーションサイト」に分類された掲示板やブログサイトは、アクセスができなくなってしまう。この現状に対して、「中高生の間では混乱も起きそうだ」(日経新聞09年1月28日夕刊)などと、悪影響を指摘する声も出てきている。

上記の記事で「コミュニケーション」と呼ばれている、いわゆるコミュニティ系のサイトは、コミュニティへの参加者(利用者)によって、刻一刻と様々な情報が大量に書き込まれて行くもので、いくら24時間、365日パトロールを行っても、常に、必ず違法な情報、有害な情報が存在するものです。18歳未満の青少年を本当にそういった情報から完全に遮断したいのであれば、その種のサイトに接すること自体を禁止すべきであり、「健全」サイトならアクセスできる、といった構造は、健全サイトなら安心、安全といった、間違った幻想を人々に抱かせかねず、危険なことだと思います。私は、そういった欺瞞的なスキームに加担しておらず、今後も加担するつもりはありませんが、その種のサイトに18歳未満を引っ張り込むため安心、安全を印象付けたいサイト運営者や、インターネット上で利権を求める一部の人々によって、上記のような「健全サイト」のみにアクセス可能という欺瞞的なスキームが作られつつあることに、危険性や疑問を感じずにはいられません。
既に、本ブログで繰り返しコメントしていますが、この問題で公権力や利権に群がる人々が主導権を握るべきではなく、親の指導監督機能が十分に発揮されることにより青少年保護が図られるべきであり、現在のスキームは根本的に見直される必要があります。

追記:

上記のようなスキームが、「健全」認定する認定者による、一種の「品質保証」であるならば、そういった保証を信じたが裏切られた、被害を受けたという人が出た場合、相応の「補償」も行います、というものでなければ、単なる気休めであり、それだけでなく、その欺瞞性は際立つと言っても過言ではないでしょう。
インターネットの、それも刻一刻とコンテンツが変化して行くコミュニティ系のサイトのようなものに、消防署のマル適マークのような発想を持ち込むこと自体が、根本的におかしいと思いますが、単なる気休めで良い、認定しっ放しで良いから「健全」と言ってくれ、という需要がある、ということで、そこに利権も生まれる、ということではないかと思います。