MDMA使用の押尾学被告に懲役1年6月猶予付き判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091102-00000531-san-soci

判決理由の中で井口裁判官は、押尾被告のMDMA使用や犯行発覚までの経緯などについて、「押尾被告の法廷での説明は内容が不自然で、信用し難い」と指摘。違法薬物に再び手を出さないかどうかを見守る期間として、5年という異例の長さの執行猶予を付けた。

私の予想は、執行猶予が付されることは確実で、その期間も、通常よくあるような3年程度ではないかというものでしたが、5年というのは長く、かつ、かなり異例という印象を受けます。裁判官の心証としては、実刑にしたかったのかもしれませんが、さすがに実刑にまでしてしまうのは他の同種事件との均衡から無理と考え、最長期の執行猶予にしたということなのかもしれません。
そうなった理由としては、上記の記事にあるような、被告人質問での被告人供述に、裁判官がかなりの不信感を抱いたということが大きいのでしょう。そういった事情の中に、現在、注目されている女性の死の経緯に関わる部分も確実に含まれていて、これだけ長期間の執行猶予は、そういった本件の特殊性、密接に関連する余罪への、裁判所自体の厳しい視線というものを示していると言っても過言ではないとも言えるように思います。