猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史

猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史

猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史

今日の午後、この本の冒頭でもちらっと出てくる事件の公判に出た後、事務所に戻る途中、日比谷のプレスセンター内にある書店に立ち寄ったところ、これがあったので、早速買い、読み始めています。
町井氏については、私が知る限り、今まで、このような本格的な評伝は出ていなかったのではないかと思います。これまでは、裏世界の黒幕、といった感じで、同氏の一面だけ興味本位でクローズアップする取り上げ方が多かったという印象があります。
この本の著者は、新聞社のソウル特派員や支局長を務めた経験もあるとのことで、町井氏のような様々な顔を持っていた人物について、こういった本格的な評伝を書くには、おそらく適した人物ではないかと思われ、冒頭の、最近取り壊された六本木のTSKビル内に町井氏の未亡人を訪ねる場面にも、町井氏の様々な側面に積極的に切り込もうという姿勢が感じられました。
かなり注目すべき1冊であることは間違いなく、引き続き読み進めて行きます。