「東京裁判を正しく読む」(文春新書)

東京裁判を正しく読む (文春新書)

東京裁判を正しく読む (文春新書)

2008年から2009年の変わり目には、この本を読んでいました。東京裁判というものを、より正確に理解する上ではなかなか役立つ本という印象を受けました。
東京裁判と言えば、黒か白か、正義か不正義か、といった二元論的な議論がされがちですが、実際の裁判が、連合国内部での意見の違い、裁判官の間での対立、さらには弁護団内部での反目等々の中で、複雑な事情を抱えつつ進められた経過も紹介されていて、素人の私にとってかなり勉強になった気がしました。
対談にしては、かなり中身が濃いので、読むのにやや時間がかかりました。