「つらさ変わらない」本500冊に母の思い 和歌山毒物カレー事件から10年

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008072501000050.html

開智中学に入学してから亡くなるまでの約3年で、200冊近くの本を読んだ幸さん。今も年に数回図書室を訪れ、幸さんが好きだった本を手に取るという百合江さんは「娘を突然奪われた悲しみやつらさは、10年たっても変わらない」と言葉少なに話した。
みゆき文庫ができたのは1998年9月。百合江さんが「お世話になった図書室に」と図書券を贈ったのがきっかけだった。ミステリーや歴史小説などさまざまなジャンルの本が毎年加えられ、3つの本棚に所狭しと並べられている。

10年という月日の流れが非常に早く感じられますが、この事件の特異性、被害の大きさや深刻さということも、改めて強く感じられます。この被害者は当時16歳ということで、被害に遭わなければ26歳になり、読書を楽しみ様々な人と接し、充実した人生を、おそらく歩んでいたことでしょう。命の尊さということや、それが失われることの重大さ、深刻さといったことも強く感じられます。
最近、八王子でも通り魔殺人事件が発生し、将来ある尊い生命が理不尽にも奪われましたが、こういった犯罪を防止するために何ができるか、何をすべきかということを、やはり真剣に考えなければならない、と思います。