田中元弁護士、9千万円詐欺容疑で大阪地検がきょう逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080407-00000002-yom-soci

関係者によると、田中元弁護士は手形詐欺事件で保釈中、元部下が出資法違反容疑で福岡県警の捜査を受けた貸金業者(45)の弁護を担当し、「(多額の現金を持っていることが)警察にばれるとよくない」などと持ち掛け、02年10月7日、業者から9000万円をだまし取った疑いが持たれている。
業者は04年8月、返還を求めて大阪地裁に提訴。田中元弁護士は反論せず、同年11月の判決で敗訴が確定したが、支払いに応じなかったため、業者が06年4月、田中元弁護士と現金授受に立ち会った別の元弁護士を大阪地検特捜部に業務上横領容疑で告訴した。

(業務上)横領で立件し、捜査の結果、詐欺容疑が固まり詐欺で起訴したり、逆に、詐欺で立件し犯意等に問題があって(業務上)横領で固く捉えて起訴、ということもありますが、本件では、業務上横領で告訴を受理した後の捜査により、詐欺容疑が濃厚になってきたのでしょう。
横領、詐欺のいずれにしても、この時期の田中氏が、かなり経済的に苦しい状況に追い込まれていたことがうかがわれるように思います。そうでなければ、こういった事件にはならないでしょう。
今後、法曹になることを志している人々や、法曹になって間がなく将来がある人々にとっても、田中氏の歩みには多くの教訓が含まれているように思います。