県警、不手際認める 捜査態勢に疑問の抗議多数

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080324/crm0803242117029-n1.htm

現場に配置された警察官8人は無線を持たず、県警本部が事件を把握したのは市民からの110番通報だったことも判明。さらに金川容疑者を近くにいた警察官2人が見逃したほか、通行人を次々と切り付けた容疑者に追いつけない失態まで重ねていた。県警は不手際を認め、小風明本部長の「今回の捜査の在り方についても検証したい」との異例のコメントを出した。警察庁も同日、県警に徹底検証を指示した。

現場で起きたことについては、その現場にいなければわからない事情が存在する場合があり、結果が良くないからといって責め難い場合もありますが、特に、警察という組織は、結果を出さねばならない組織であり、これだけ悲惨、重大な結果が生じている以上、その責任を免れるわけには行かないでしょう。
第一の殺人が、一種の通り魔殺人であったことが、その後の警戒態勢にどの程度生かされていたかどうかよくわかりませんが、例えば、地域住民に呼びかけ不要不急の外出を控えてもらうなど、結果論かもしれませんが採り得る手段は他にもあったのではないか、という気がします。
日本全国どこであっても、わけのわからない動機で児童を連続して殺したり、無差別通り魔殺人に及ぶ、といった人間が出現し得る状況にある以上、警察も、それ相応の態勢で臨めるようにすることが強く求められていることは間違いありません。