「法科大学院実務家チューター意見交換会開催される」

http://www.aiben.jp/page/library/kaihou/1911school.html

愛知県弁護士会で行われたものですが、町村教授のブログの中で紹介されていたので、読んでみました。

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2008/02/lawyer_2596.html

法科大学院でチューターを務める人々による意見交換会で出た意見が紹介されていて、かなり実態を浮き彫りにしている、それだけに深刻さが際立っている、という印象を強く受けます。
かなり衝撃的なのは、

基本事項が全く身についていないものが少なからずいるという現状が各校から報告された(例えば、刑法において違法性を検討した後に構成要件該当性を検討するという、凡そ学部生ですらしないようなことを平気でする法科大学院生が少なからず存在するとのことである。また、研修所では修習前の修習予定者に対し「基本書を読みなさい。」という従前では考えられない話がなされたとのことである。)。

といったところです。刑法を学んだことがない人には、この深刻さはよくわからないかもしれませんが、青信号では進む、赤信号では止まる、ということもわからずに車を運転しているようなもの、と言えばわかりやすいでしょう。
旧司法試験の世界では合格には程遠く、自然淘汰、排除されていたような人々が、法科大学院という制度の中では淘汰、排除されずに生き長らえ、大量合格のどさくさに紛れて合格し、修習前に「基本書を読みなさい。」と言われているような法曹養成制度は、心底怖いな、と思いました。
もしかしたら、これは、日本国の司法制度を根底から崩壊させる、一種のテロ行為の結果であり、何者かの陰謀によるものかもしれない、などという妄想(?)も頭に浮かんできて、こういった人々は、東京の都心で楽しげにホテルを経営しながら裁判所の決定にも従わず今なお記者会見を開いて厚顔無恥にも正当化を図ろうとしている輩共々、今後の日本をむしばみ、失敗国家化させる原因になるのではないか、という危惧も感じました。