ため池で2人死亡 男児ら夏休み最後の悲劇

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007090302045971.html

池の縁は傾斜のついたコンクリートで囲まれており、滑り落ちたとみられる。

事故が起きたため池では、二〇〇四年七月にも釣りをしていた男子中学生=当時(13)=が足を滑らせて転落し水死した。

テレビのニュースで現場の様子を見ましたが、池の縁が、一旦、滑ってしまうとなかなか上まではい上がれない状態になっていたようです。救助にあたった人も、インタビューに答えて、別の人が縁から下へ降りようとしたところ、上へ上がれなくなってしまった、と語っていました。
2004年の事故も、おそらく、同様の状態下で起きたと推測され、その後に、このような構造が改められていれば、今回の事故はなかったのではないかと悔やまれます。
子供は、大人の予想外の動きをするものであり、入るなと注意したり、フェンスで囲ったりするだけでなく、危険な構造、状態そのものを除去する、ということを躊躇せず行うべき場合もあるのではないか、と感じました。

追記:

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070903p301.htm

縄田さんは8年前に鉄鋼メーカーを退職し、妻と2人暮らし。ウオーキングとゴルフが趣味だった。長男の雄一(たけかず)さん(42)は「おぼれていた子と自分の孫が重なって、助けに入ったのかもしれない」と唇をかんだ。

お気の毒で痛ましい限りですが、通りがかった場所で、子供が溺れていれば、例え身の危険があったとしても、助けるのは当然のことであり、人間として正しい在り方であると思います。私は、欠点だらけのくだらない人間ですが、同じ状況に遭遇すれば、やはり、自分の身に危険があっても救助しようとするでしょう。
この方は、人間として正しい行いをしたのであり、お気の毒で痛ましくはありますが、現在のような冷え冷えとした社会で、我が身を犠牲にしてでも見ず知らずの子供を救おうとした、その崇高な精神、行為は、強く賞賛されるべきであると思います。