知人女性の氏名や住所掲載=アダルトサイトに、男逮捕−警視庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070517-00000138-jij-soci

容疑者は2月上旬、アダルトサイト上に、都内に住む女性会社員(26)を名乗り、氏名や携帯電話番号、メールアドレスなどを掲載した疑い。
その際、わいせつなメッセージや画像なども付けたため、女性には約90通の嫌がらせメールが届き、同署に被害を届け出ていた。 

「他人に成りすますこと」自体を取り締まる刑罰法令はないので、行った行為が何らかの刑罰法令に触れないと、刑事事件として立件することはできません。
本件の場合、具体的な事実関係がよくわかりませんが、一連の行為が「名誉毀損」(具体的な事実摘示による他人の社会的評価の低下)に該当すると判断されたのでしょう。ただ、一般的な名誉毀損とは行為形態が異なっていて、公判請求まで至るかどうかについては、何とも言えないように思います。
警察としても、被害申告には適切に対応する必要があり、動く以上は「刑事」事件としての立件になじむ必要もあり、ということで、この種の事案ではかなり苦労しているものと推察されます。