http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200704250363.html
この記事で紹介されたエピソードを読むだけでも、日記全体を読んでみたい、と強く思わせるものがあります。
昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を吐露したとみられる富田朝彦宮内庁長官(当時)のメモも同じ日付。天皇は富田長官と前後して卜部侍従にも戦犯合祀問題を語っていたことになる。そして、卜部侍従は亡くなる直前、「靖国神社の御参拝をお取りやめになった経緯 直接的にはA級戦犯合祀が御意に召さず」(01年7月31日)と記している。
靖国神社におけるA級戦犯合祀問題について、昭和天皇の「大御心」がどこにあったか、については、もう異論の余地はない、と言っても過言ではないでしょう。
どういう歴史認識を持つかは、各自の自由ですが、その前提として、事実は事実として客観的に見る、ということをしないと、単に、歴史を自分が見たいように見ている、ということになってしまうと思います。その意味で、上記の日記も、昭和史を正しく把握する上での1級史料になるでしょう。
出版されたら、早速、購入するつもりです。