米との関係を憂慮する声も…対中韓、改善遠のく

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131226-00000915-yom-pol

中国は尖閣諸島をめぐる問題で、韓国はいわゆる従軍慰安婦問題などで対日強硬姿勢をとっている。首相は、靖国神社に参拝すれば中韓の批判を招くことは確実であるため、今年の春季・秋季の例大祭終戦記念日には参拝せず、真榊(まさかき)の奉納などにとどめた。それでも、中国は「迂回(うかい)参拝で、自ら参拝するのと性質は全く同じ」などと批判し、韓国も「深い憂慮と遺憾の意」(韓国外交省)を表明した。

靖国問題については、いろいろな考え方がありますが、私自身は、天皇陛下や首相、閣僚等が、憲法が定める政教分離の枠内で、喧噪の中ではなく静かな環境下で参拝できるようになるのが、この問題のゴールだろうと感じています。
ごく普通の日本人は、首相が靖国神社に参拝することを、終戦までの日本の国策を正当化するための行動とか、軍事大国化への道を開くもの、といった捉え方はしませんが、そのように捉えて(誤解ですが)しまう国々があるのも事実で、こちらが動けばますます反発され緊張が高まるという負の連鎖は止める必要があると思います。米国が、首相の靖国神社参拝について強く自制を求めてきたと伝えられているのも、おそらくそのような懸念を強く持っているからでしょう。
政治とは妥協の産物であるというのは、古くから言われてきたことですが、個人の生き方とは異なり、政治、特に国際関係を伴うような大きな政治問題は、信念を貫けばそれで良い、というものではないと思います。その時点では一歩、二歩、引いているように見えても、長い目で見て、緊張を緩和し国際協調関係を作り出して、我が国の国益を増進するということもあるでしょう。その意味で、今回の首相による靖国参拝には疑問を感じざるを得ません。
こうして国際的な緊張が高まることを、戦陣に散り戦火に倒れた人々が果たして望んでいるのであろうか、国際協調を強く望みA級戦犯合祀を機に靖国参拝を取りやめられた昭和天皇はこの参拝をどのようにお考えになったであろうか、といったことを、このニュースに接して考えました。