ロースクールの自習室

http://ane5ane3.txt-nifty.com/zare/2005/04/post_a189.html

岡口裁判官のブログ経由で知りました。固定席のところがかなりあるようですが、固定席の上、使用する本や資料などを、かなりの量、そこに置いて勉強できるとは、うらやましい限りです。
私の場合、早稲田大学法学部の校舎(今は取り壊された昔の8号館)の4階の、学生読書室(通称「よんどく」)で主として勉強していましたが、もちろん、固定席ではなく、早めに行かないと、なかなか席がとれない状態でした。一応、左右が仕切られてはいましたが、狭くて安っぽい、粗末な席でした。ベテラン受験生は、左右の仕切りに、厚紙などを付け足して、横の人の姿が目に入らないようにしていました。今、その光景を思い出しても、重苦しい気分になってきます。
本や資料を置くためのロッカー(扉なし)が、ある程度、そこにありましたが、毎月1回、入れ替えがあって、確か、朝一番で早い者勝ちで取る仕組みになっていて、大学のすぐ近くに下宿していた同級生の受験生に頼んで、取ってもらっていました。時々、取れないことがあり、そうなると、次の入れ替えまでの1か月間、本などが置けなくて、非常に不便でした。
ロッカーは、通常のよくあるコインロッカー程度の大きさで、扉が無いので、コピー用紙が入っていた空箱に本などを入れて、それをロッカーに入れていました(今でもよくある、やや小さめの箱です)。そういう状態ですから、時々、盗難があって、私も、一度、模範六法を盗まれたことがありました。
本などが置ききれないので、大き目のスポーツバッグに、本などを一杯つめて、重いのを我慢しながら持ち歩いていましたが、あまりにも重いせいか、3か月くらいで、バッグの持ち手が切れてしまうので、閉口していました。合格までに、何度もバッグを買い直した記憶があります。
上記のような立派な自習室で、固定席を与えられて、今の私が2年から3年、勉強に専念できれば、なかなか本や資料が読めなくて頭の中でもやもやしている問題点もかなりクリアになると思われますし、学者の真似をして論文めいたものもいくつか書けるかもしれません。そういうことをするのが無理なだけに、素朴にうらやましい環境だな、と思いました。