私の新司法試験合格作戦 2012年版

私の新司法試験合格作戦 2012年版 (YELL books)

私の新司法試験合格作戦 2012年版 (YELL books)

私が司法試験の受験勉強をしていたのは、もう、かなり前になり、1983年から1986年までになりますが、当時は、受験勉強の方法論、といったことが、受験生の間で盛んに議論されていて、私自身も、かなり関心を持ち方法論に関する話を聞いたり、それについて書かれた本を読んだりしたものでした。この「合格作戦」も、当時からあって、かなり参考にして、合格後は原稿も書いて掲載されたのが、今となっては懐かしく思い出されます。
最新版を読むと、いろいろな体験記が掲載されていて、法科大学院内での学習を中心にしていた人、専ら予備校に通いつめて合格した人など、様々ですが、共通すると感じたのは、予備校を必要に応じて適宜利用しつつ、

1 自分なりのメインの基本書、テキストをうまく作ってインプットをきっちりと行っていること
2 早期から、択一、論文の過去問や問題集などに取り組むとともに、答案練習会などを利用してアウトプットのトレーニングを積むことに積極的であること
3 自分が何をすべきか、どこが弱いか、といったことを、他人の話も謙虚に聞きながら真剣に考える姿勢があること

といったことでした。
勉強の方法や方向性について、まだ道筋が見えていない受験生は、こうした合格体験記の最近のものをいろいろと読んでみて、自分なりの方法論を確立できるように工夫してみる必要があるでしょう。その意味で、参考になる一冊なのではないかと感じました。