天皇陛下、2015年に続き「深い反省」表明 参列者から退場時に「万歳!」

https://www.j-cast.com/2016/08/15275227.html?p=all

71回目の終戦の日にあたる2016年8月15日に政府が東京・北の丸公園日本武道館で開いた全国戦没者追悼式で、天皇陛下が15年に続いて「深い反省」を表明した。

私は、昭和50年代に中学、高校生活を送り、昭和58年に大学に入りましたが、物心がついた昭和40年代の後半から昭和の終わり、平成の初め頃までは、戦前、戦中の日本の在り方についての反省が、社会の中で大勢を占めていた印象があります。おそらく、戦前、戦中を生きた人々の相当数が(徐々に減少しつつも)社会の中でまだ存命中で、実体験に基づいてリアルな反省の気持ちを持っていたし持ちやすかった面があるでしょう。
しかし、そういった人々が社会の中で少数派になり、自分自身がやってもいないことについて反省の気持ちを持てない、持ちにくい人々が増えてくるのは、やむを得ない面があり、むしろ、周辺諸国への逆ギレ的な反発が徐々に目立つようになってきた印象があります。
単に、反省すべきだ、反省せよというのではなく、過去の日本の歴史を振り返って、客観的に、どこが悪かったのか、従来は一方的に断罪されていたが日本としてもやむを得ずそのような選択をした面があるのではないかといったことを、予断、偏見をできるだけ排除して考える、その上での反省というものをきちんと構築するということが、今後、ますます重要になるのではないかと感じます。
天皇陛下のお言葉にある反省ということの意味を、冷静に考えてみる必要があると思います。