「あなたの選択肢は世界」インターナショナルスクールに熱視線 通わせる親の期待と悩み #令和の親 #令和の子(withnews) - Yahoo!ニュース
しかし、村田さんは「インターを出て英語ができても、社会で活躍できる、というわけではない」と、安易な選択には懸念も示します。インターからアメリカの大学に進学して日本社会との差にショックを受けてしまう人や、日本で就職して挫折する人も見てきたからです。
私自身、社会に出たのは、司法修習生になったのが1987年、検事に任官したのが1989年で、社会に出てから40年近くになり、その間、社会内の様々な出来事や人々を見てきました。グローバル化してきているとはいえ、まだまだ日本特有の習慣、慣習、人の考え方というものは、良いか悪いかはともかくあって、日本社会の中で生きていく上では、どう臨むかはともかく、それらを長年の生活を通じて知っていたほうが対応しやすい面があるでしょう。
私が感じるのは、日本社会の特性として、小さくまとまったり、そういうグループの外の人々に対して排他的になる傾向が強いと思います。おそらく、長く農耕民族として生きてきて、農耕に従事する「ムラ」の一員という意識が刻み込まれている人が多いのでしょう。そういった特質は、インターナショナルスクールで学び取るものとは異質なものがあるのではないかと思います。上記の記事にある、日本で就職して挫折する人、の中には、そういうギャップを感じる人もいるでしょう。
学ぶこと、学び方、学ぶ場所の選択というのは難しいもので、メリットだけでなくデメリットにも注意しつつ決定していく必要があるように思います。