著者から贈っていただきました。ありがとうございます。早速、読んでみました。
本書で紹介されているすべてが「エセ」かどうかは、素人の私には判断がつきかねますが、感じたのは、医学的に効果が実証されていない治療に飛びついてしまうことで、本来、実証されている治療であれば効果があげられたものがあげられなくなったり、終末期に無用な苦痛を被ってしまう、それに伴い多額の経済的負担も生じてしまうということではないかということでした。
素人の思い込みや一方的な期待だけで飛びつくのではなく、セカンドオピニオン、必要に応じてサードオピニオンにも耳を傾けながら、慎重に臨む必要があると思いますし、インフォームドコンセントを十分に行い、受けて、リスクを十分に認識した上で治療法を選択する必要もあるでしょう。
癌で、余命いくばくもない、といった状態になると、藁をもすがる気持ちになることは無理からぬことであり、そうであるからこそ、周囲の協力も得ながら、慎重に臨むべきうだろうと本書を読んで思いました。