「初戦圧倒」

 

10年近く前になりますが、初めてハワイのパールハーバーを見学し、一生懸命、英語の説明を読みながら印象に残ったのは、宣戦布告前の日本軍による卑劣な騙し打ち、という論調はなく、むしろ、我々はなぜ奇襲を防げなかったのか、どこに問題があったのか、防ぐためにはどうすべきなのかという、そこを問題にする姿勢でした。

前に読んだ

 

でも、真珠湾攻撃により大打撃を受けた米海軍が、そこからリカバリーするためにいかに大変な思いをしてミッドウェイでの勝利へとつなげたかが詳述されていたことが思い出されます。

それだけに、初戦で敵を圧倒するメリットは大きく、そういう意味で興味を感じ、読んでみました。

著者は、古今東西の戦史を紹介しつつ、初戦でいかに敵を圧倒するか、そのためにはどうすべきかという観点で様々に述べていて、軍事の素人である私にもわかりやすく、参考になる1冊でした。

やはり、治に居て乱を忘れずという孫子の教えが今でも生きているということでしょう。