伊集院氏の「男の流儀」などの著作を読んでいると、なぎさホテルの話は随所に出てきますが、肝心のこの本を読んだことがなかったので、追悼の意を込めつつ読んでみました。
経済的に逼迫しつつ世に出ようともがいている伊集院氏に対して、なぎさホテルの人々、周辺の人々が優しく見守り何かと支援してくれる、その関係に心温まるものや、かつての日本にあった良さのようなものをしみじみと感じました。また、それらに対する感謝の念を持ち続けていた伊集院氏の心情、愛する人を失った哀切の念といったことを改めて感じました。
伊集院氏の著作は今後も少しずつ読んでいきたいと考えています。