気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル

2007年に公開された

に合わせて出版された、という経緯であったようですが、当時、映画を観て、バブル期の人々や街の姿がリアルに再現されていて、おもしろかった記憶があります。
その当時にこの本も買って、少し読んでそのままになっていたのですが、最近、蔵書を整理していたところ目に留まって、少しずつ読んでいます。昭和の終わりから平成の初めあたりを読んでいるところです。取り上げられているのは、1984年から2006年までです。
その間の私は、1983年に早稲田大学法学部に入学し、1986年に司法試験に合格して翌1987年に大学を卒業、司法修習を経て1989年に検事に任官後、2000年に弁護士に転じ、2006年当時は、まだヤフー株式会社でも働いていました。
読んでいると、バブル絶頂期の1989年、1990年には、今では既に跡形もなくなっているような楽しげなお店が取り上げられていたり、人々が遊び興じる姿が描かれていたりして、こういう時代もあったな、と、しみじみと振り返る気分になります。その当時は、今とは異なりスキーが大人気で、冬になるとスキーへ行く人が多く、この本の中でも、スキー場の駐車場が大混雑、といったことも描かれていて、隔世の感がありました。
当時を生きていた人には懐かしく振り返ることができ、当時はまだ生まれていなかった人にはその様子を知ることができる、おもしろい1冊である、と感じつつ、さらに読み進めます。